腰痛治療方法で手術を選択する人は、近年減ってきていますが、以下のような場合は、手術をしなければならないことがあります。
●失禁をはじめとする排便・排尿障害がある
●足や腰に強い麻痺・しびれがある
●早めに復職しなければならない
●激しい痛みで、日常生活に支障がある
●3ヶ月以上激痛が緩和しない など
代表的な手術は以下の2点です。
・ラブ法によるヘルニア手術
椎間板ヘルニアの手術で一般的に行われている方法です。背中側から神経を包む椎弓という椎骨の一部を切除し、露出させ、硬膜と神経根を確かめながら横によけ、ヘルニアを摘出します。
手術はだいたい1時間程で、歩行できるようになるまで1週間程かかります。
・経皮的随核摘出手術
切開しないで随核を吸引する方法です。
直径5mmの細い管を背中の少しわきから皮膚に直接刺して、椎間板の中の随核を吸引することにより、飛び出していたヘルニアがもとに戻り神経根への圧迫がなくなります。体への負担が少なく、1週間から13日ほどで退院できます。ただしこの方法は70%の治癒率で、大きく飛び出したヘルニアには効果がありません。また40代以降の人では随核の弾力性が低下しているため行うことはできません。
また椎間板ヘルニアなどによる神経圧迫がひどく、とにかく今すぐに痛みを取りたいと感じている人には、物理的に神経圧迫の原因を取り除く手術による治療法が行われます。効果が保証されているものではありませんが、保存療法に比べて大きな効果が期待できる、即効性があるなど、優れた点も多く、アメリカ等では日本以上に一般的になっているようです。
これまでは背中側から直接メスを入れて目で見て手術を行い、顕微鏡を見ながら手術する方法が一般的でしたが、最近は内視鏡を使って約16ミリの小さな創で手術ができ、翌日から歩くことができるそうです。